もうすぐ来年の年賀状(ねんがじょう)が発売(はつばい)されます。メールや印刷(いんさつ)で済(す)ますことが多くなりましたが、贈(おく)った人に飾(かざ)ってもらえるような素敵(すてき)なハガキも書いてみたいですね。そこで今回は、「美文字(びもじ)」についてのお話です。
日本語と英語で、よんでみよう!
見て!100円ショップに「書道(しょどう)セット」が売ってたんだ。これで、年賀状(ねんがじょう)にひとこと挨拶を書こうかなと思って。心がこもって見えそうでしょ?
Look! I found shodo calligraphy set in a 100 yen shop. I’m going to design New Year cards with calligraphy. It will make the card look nicer, right?
ほんとだね。美文字(びもじ)に見せるコツは、ゆっくり落(お)ち着(つ)いて書くことはもちろんだけど、筆(ふで)を正(ただ)しく持(も)つことと、文字の形を正確に書くことらしいよ。
I agree. To write with good handwriting, you should write slowly and gracefully with each shape in the correct order and hold the brush in a right way.
字の書き終わりの基本は「とめ」「はね」「はらい」。これを丸(まる)めて書いてしまうと、字がいい加減な印象になってしまうんだ。
There are basically 3 ways of ending a stroke – tome – stop, hane – turning up and harai – tapered. If you write them roundly, your handwriting looks loose.
文字のバランスも重要だよ。罫線(けいせん)やマスがなくても1つの文字が正方形(せいほうけい)に収(おさ)まるように書くことと、横棒(よこぼう)は少し右上(みぎあ)がりに書いたほうがバランスがよく見えるんだよ。
The balance of characters or strokes is also important. The tips are fitting strokes of each character into a square if there are no grids, and rising diagonally up and to the right.
もっとくわしく!
初めて筆で書いてみようという皆さん、正しい持ち方を知っていますか?
子筆や筆ペンは、基本は鉛筆と同じく親指・人差し指・中指で持ちますが、筆をまっすぐに立てて使うことが大きな特徴です。
毛筆なら紙に対してほぼ90度、筆ペンでも70~80度くらい立てると細い線が書きやすいと言われています。
逆に筆を寝かせて書くと太い線になってしまいます。
構え方も重要です。手首は紙の上につけるか左手を添えて固定させます。
大きな字を書くときは、ひじを机につかないよう浮かせて書きます。
万年筆の持ち方と比べてみましょう。
親指・人差し指・中指の3本の指で持つことは同じですが、ペンを寝かせ気味に書くことが大きな違いです。
毛筆・筆ペンのように垂直に近い角度で使うとインクが出にくくなります。日本語は50度前後の角度、欧文を書くなら30度前後が書きやすいと言われています。
そのため、万年筆で英文を書き慣れている人は筆の持ち方に戸惑うかもしれません。扱いやすい筆ペンから練習を始めると良いでしょう。