秋は学びの季節(きせつ)。資格試験や検定(けんてい)などに挑戦(ちょうせん)しようと思っている人も多いかもしれません。そこで今回は、暗記に役立つ「記憶術(きおくじゅつ)」について話してみましょう。
日本語と英語で、よんでみよう!
高校生くらいまでは、試験前に何もかも丸暗記とか、徹夜(てつや)で大量(たいりょう)に暗記しても大丈夫(だいじょうぶ)だったのに、大人(おとな)になってから、どんどん記憶(きおく)が苦手になっていくよね。
When I was a high school student, I didn’t mind staying up all night and memorizing all things I need. But recently it seems that I can’t do like that anymore.
大人(おとな)になると、一種の記憶術(きおくじゅつ)を身につけることが必要かもね。例えば五感を使って、見るだけでなく、物にふれたり、においや食べる感覚と一緒に覚えたり、聞きながら覚えたりするとずっと記憶(きおく)に残りやすいそうだよ。
It might be necessary to master some kinds of mnemonics for adults. For example, using 5 senses- sight, touch, smell, taste, and hearing is incredibly helpful.
パソコンやスマホだけで勉強するよりも、カードやノートに要点を書くことも効果(こうか)があるそうだよ。簡潔(かんけつ)な箇条書(かじょうが)きにするために、何が重要ポイントか考える習慣がつくんだって。
Instead of using computers and smartphones, it’s more effective to write on the cards and notebooks. We tend to think the important points in short writings.
語呂合(ごろあ)わせだって立派(りっぱ)な記憶術(きおくじゅつ)と言われているけれど、世の中にはもっと科学的な記憶術(きおくじゅつ)もあるらしいよね。暗記に行き詰(づ)まったらノウハウ本でも読んでみようかな。
It is said puns and humors are also kinds of mnemonics, but there are more scientific techniques in the world. If I almost give up memorizing, I will read some books about it.
もっとくわしく!
今回は、記憶術について取り上げました。電話番号や、歴史の年号などの数字を覚えたいとき、日本では語呂合わせ(puns and humors)を使うのが一般的です。
一方、英語圏にも独特の記憶術があります。
それは、「数字子音置換法」。アルファベットと数字を関連付けて覚える方法です。
数字をアルファベットに変換するルールは次のようになっています。
- 0 → s, c(サ行の音), z
- 1 → t, d, th
- 2 → n
- 3 → m
- 4 → r
- 5 → l
- 6 → sh, ch, j, g(ヂャ行の音)
- 7 → k, c(カ行の音), g(ガ行の音), ng
- 8 → f, v
- 9 → p, b
変換ができたら、子音と子音の間に単語が成り立つように母音を補います。たとえば25を覚えたいときは2→nと5→lの間に母音を補って「nail」、80を覚えたいときは「face」などにします。
1776年、アメリカの独立記念日なら、日本では「ひとつの名となろう」のように語呂合わせをしていますね。
これを、上記の要領でアルファベットに変換すると、「TKKG」となります。
それを頭文字にして、「That Kooky King George」(とんでもないキング・ジョージ)なんていう暗記用フレーズを作って覚えるのだそう。
King Georgeは、当時アメリカを植民地にしていたイギリス王ジョージ3世のことです。人名から数字を連想させる手法は、日本でも英語圏でも共通といったところでしょうか。