- バレンタインデーが近くなると突然、街(まち)にチョコレート売場が増えますね。外国人にとってはちょっと珍しい(めずらしい)光景(こうけい)です。「義理(ぎり)チョコ」の意味や、海外でバレンタインデーが支持されているのかどうかまとめました。
日本語と英語で、よんでみよう!
日本の習慣を英語で紹介(しょうかい)!みんなで日本語の記事が読める「にほんごサンデー」。
今回は、「義理チョコ」について、留学生のみなさんに、英語でどう説明すればわかりやすいかチャレンジしてみたよ!
バレンタインデーには多くの学校や会社で、相手を好きかどうかに関係なく女性が男性にチョコレートを贈り(おくり)、男性はホワイトデーにお返しをするね。
On Valentine’s Day, in many schools and companies, it is a tradition of gifting chocolate to any men closed to them (who aren’t really people you love). On White Day, the men are supposed to give return gifts to women who gifted them chocolates on Valentine’s Day.
義理チョコ(ぎりチョコ)のことだね。これは日本で生まれた習慣だよ。最近やっと、韓国(かんこく)にも広まっているそうだけど。
About Giri choco (obligatory-gift chocolate), this was first celebrated in Japan. Eventually, this practice spreads to South Korea.
アジアの他の国々では、バレンタインデーは恋人(こいびと)のための日で、愛情のこもったプレゼントをお互いに贈り合っているよ。贈るものもお菓子(かし)や花束などいろいろあるみたい。
In other Asian countries, on Valentine’s Day – romance day, men and women expressed their love for each other by giving presents. The presents are often sweets or flowers.
マレーシアでは人口の60%を占めるイスラム教の人たちが、教義(きょうぎ)に反するとしてバレンタインデーを祝う(いわう)のを禁止(きんし)しているそうだね。ヒンズー教でもバレンタインデーに反対する動きがあるよ。
In Malaysia, Muslims – who make up 60% of the population – are prohibited from celebrating Valentine’s Day. Hindi do not allow this day either.
もっとくわしく!
「義理チョコ」はGiri chocoというローマ字でも外国人に通じるくらい、日本独特の習慣です。あえて英語で説明すると、obligatory-gift chocolate。Obligatoryには「義務的な」という意味があります。
バレンタインが仕事の付き合いや贈答の儀礼になっている国は大変珍しく、多くの国ではカップルや夫婦で高価な贈り物をしています。
全米小売業協会(National Retail Federation)によると、アメリカのバレンタインギフトの平均支出額は2018年実績で143.56米ドル(約1万6,000円)と、年々増加傾向とか。日本の義理チョコのほうが安上がりかもしれませんね。