卒業式(そつぎょうしき=Graduation Ceremony)で歌われる「蛍の光(ほたるのひかり)」。英語ではAuld Lang Syneという乾杯(かんぱい)の歌!

日本は間もなく卒業(そつぎょう)シーズンです。そこで今回は「卒業式」についての会話を取り上げました。

日本語と英語で、よんでみよう!

日本の習慣を英語で紹介(しょうかい)!みんなで日本語の記事が読める「にほんごサンデー」。
今回は、日本の「卒業式(そつぎょうしき)」について、留学生のみなさんに、英語でどう説明すればわかりやすいかチャレンジしてみたよ!

 


来月は、小学校や中・高校で、いっせいに卒業式が行われるね。

Next month, most of schools – elementary schools, junior high schools, and high schools hold graduation ceremonies simultaneously.

 


大学では最近、3月の卒業式のほか、外国人留学生向けの9月の卒業式もあるそうだよ。

Recently, some universities have graduation ceremonies twice a year – in March and in September for international students.

 


母国の民族衣装(みんぞくいしょう)で出席する人はもちろん、はかまなど、日本式の正装(せいそう)をしたいという留学生もいるんだって。

Most of the international students, of course, attend the ceremony in their traditional clothing; however, some of them want to wear traditional Japanese clothing such as Hakama.

 


卒業式では、「蛍の光(ほたるのひかり)」のような伝統曲(でんとうきょく)はもちろん、「卒業写真」のようなJポップソングもよく演奏(えんそう)されるよ。

During a ceremony, traditional graduation song – Auld Lang Syne or well-known JPop song – Graduation Photo are commonly heard.

 

もっとくわしく!

最近インターナショナルになってきている大学の卒業式。外国人留学生の入学サイクルに合わせ、3月・9月の年2回、卒業式を行う大学も増えています。

留学生が参加する卒業式は、韓国のチマ・チョゴリ、インドのサリーなど各国の衣装で華やか。せっかく日本に来たのだからと、着物を着付けしてもらう人もいます。

 

卒業ソングと言えば、荒井由実(現・松任谷由実)の「卒業写真」は、ゆっくりしたテンポのわかりやすい歌詞なので、留学生にも人気の歌です。

以前から歌われている「蛍の光(Auld Lang Syne=オールド・ラング・サイン)」は元々スコットランド民謡。元の歌詞は昔の友との再会を祝う内容なので、結婚式などの行事での乾杯の場面にふさわしい歌なのです。

学校で歌われるようになったのは、明治時代のこと。明治14年(1881年)に発行された「小学唱歌集」という日本で最初の音楽教科書に載せられたことがきっかけです。そこに収録された曲の大部分は海外の曲で、日本語の歌詞がつけられました。

Auld Lang Syneの日本語歌詞のはじめに付けられた「蛍の光 窓の雪」は、中国の言い伝えが元になっており、蛍を集めてその光で本を読んだり、窓の雪明かりで勉強したりするほど苦労した人が一人前になることをほめたたえる意味があるのです。

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