青森県（あおもりけん）大間町（おおままち）で、今年2020年も、276キロのクロマグロが釣り上げられ、豊洲市場（とよすしじょう）で行われる新年（しんねん）の初（はつ）せりにかけられました。初せり（はつせり）は幸運の象徴（しょうちょう）として、高値（たかね）で取り引き（とりひき）されることで有名です。今回はこの「初（はつ）せり」について話しましょう。
日本語と英語で、よんでみよう！
日本の習慣を英語で紹介（しょうかい）！みんなで日本語の記事が読める「にほんごサンデー」。
今回は、豊洲市場（とよすしじょう）のせりについて、留学生のみなさんに、英語でどう説明すればわかりやすいかチャレンジしてみたよ！
豊洲市場（とよすしじょう）では見学者（けんがくしゃ）デッキが利用できるようになって、観光客がマグロのセリを間近（まぢか）で見られるようになっているね。
The observation deck is available at Toyosu Fish Market, so tourists can get a close look at the auction of tuna.
新年（しんねん）の初（はつ）せりも、豊洲（とよす）で行われるようになった。毎年高値（たかね）が話題になる大きなクロマグロだけど、2019年には史上（しじょう）最高の3億（おく）3,360万円の値がついたんだってね。
Also, the new year auction was held at Toyosu. A big bluefin tuna became a hot topic about their high price every year. It was sold for ¥333.6 million, the highest price ever bid in 2019.
落札（らくさつ）したのは「すしざんまい」というチェーン店（てん）の会社だよ。単純計算では1貫（いっかん）2万円を超（こ）えるはずなのに、なんと158円から398円という通常（つうじょう）価格で食べられるんだ！
The restaurant chain called “Sushi Zanmai” was successful in bidding for it. In simple calculation, one piece of sushi should be over ¥20,000 for each, but we can eat them at the usual price from ¥158 to ¥398!
初（はつ）せりがこれほど盛り上がる（もりあがる）のは、昔から「初物（はつもの）を食べると福（ふく）を呼び込み（よびこみ）、幸福になれる」という言い伝え（いいつたえ）があるからなんだよ。
The reason why the new year auction will heat up, is because there’s the tradition that “If you eat first food of the season, you can bring in happiness and be happy.”
もっとくわしく！
2019年にオープンした、マグロせり見学者デッキ。せりが間近で見られてかけ声やマグロのにおいも届くため、早くも国内外の観光客に好評です。外国人観光客からは、”You know that you’re part of the auction process.（せりの工程に参加しているような気分になる）”といったコメントも。
この水産卸売場棟1階からの見学は、事前申込・抽選制です。インターネットの募集専用サイトおよび募集専用電話で申込みを受け付け、1日当たり120名まで入場できます。
抽選に外れても、見学をあきらめる必要はありません。2階にも見学廊下が設けられており、誰でもせり見学ができるようになっています。
築地市場は見学できるスペースが狭かったので、人数限定でしたが、豊洲市場の2階では今のところ人数制限は行われていないそうです。
豊洲市場でのせりは5:30～6:30頃行われています。その時間内なら予約なしで見学廊下に出入りすることができるのです。
電車で見学に行きたい人や、朝の苦手な人でもだいじょうぶ。せりの始まる5:30までに到着しなくても見学可能です。6:20頃でもマグロはまだ並んでいるので、写真撮影も楽しむことができます。
