カバディは英語ではKabaddiと言います。4年に一度(いちど)開催(かいさい)されるアジア大会(たいかい)の正式種目(せいしきしゅもく)に選(えら)ばれているので、この時期(じき)気になっている人も多いのでは?最近(さいきん)では、カバディのマンガも登場(とうじょう)して、キャプテン翼(つばさ)、スラムダンク以来(いらい)の名作(めいさく)と言われています!
日本語と英語で、よんでみよう!
アジア大会(たいかい)にはオリンピックにない競技(きょうぎ)があっておもしろいよね。例(たと)えばカバディとか、トランプゲームのブリッジ。eスポーツもデモンストレーション競技(きょうぎ)になったんだよ!
Asian Games have some unique games that are not held at the Summer Olympics. Kabaddi, for example, and the card game contract bridge. Also, eSports demonstration has started!
カバディのルール、知ってる? カバディは1チーム7人で対戦(たいせん)するんだけど、攻撃(こうげき)1人が相手(あいて)のコートに入って、守備(しゅび)の人にタッチしてつかまらずに戻(もど)ってくると、タッチ一人につき1点ずつ入るという仕組(しく)みだよ。
Do you know the rules of Kabaddi? It’s played between 2 teams of 7 players. An offence player is supposed to enter the opponent’s court, touch the defender and go back to the starting point without getting caught. The points are given according to the number of touching players.
攻撃の間(あいだ)は、「カバディ、カバディ」と一息(ひといき)で唱(とな)え続(つづ)けなきゃいけないんだよね。攻撃者(こうげきしゃ)がカバディを唱えなかったり、息継(いきつ)ぎしたりすると攻撃失敗(こうげきしっぱい)になって相手に1点入る。そのルールがユニークなんだよね。
It is essential the player chant “kabaddi, kabaddi” in one breath while raiding. If the player stops chanting or breaks the breath, the team loses 1 point as a failed raid. This rule is so unique, isn’t it?
日本の「灼熱(しゃくねつ)カバディ」というマンガを知ってる? 元(もと)サッカー選手(せんしゅ)がひょんなことからカバディ部(ぶ)に入部(にゅうぶ)したというスポ根(こん)マンガで、敏捷(びんしょう)な選手たちと巧(たく)みな戦略(せんりゃく)、ジャンプあり、ダイブありといったプレイは、バスケのようなメジャースポーツに匹敵(ひってき)するほど見ものだよ!
Do you know the Japanese manga Shakunetsu Kabaddi, which means Burning Kabaddi? It’s the story of fighting spirit that former soccer player is suddenly invited to join a Kabaddi club. Agile players, strategies, jumps and dives are similar to major games like basketball!
もっとくわしく!
カバディはアジア大会では1990年大会から正式種目に採用され(女子は2010年より開催)、東南アジアを中心に1000万人近い競技人口がいるといわれる競技です。
カバディってどんな意味なのか気になりませんか? もとは、紀元前のインドで行われていた、互いに声を出して集団で獣を捕らえるという狩猟のかけ声から来ています。インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ(Mahabharata)」の記述を再現したとも伝えられています。
カバディ発祥の地インドでは、クリケットやバドミントンが人気スポーツですが、カバディは何と言っても国技。不動の人気があります。プロカバディリーグも開催され、テレビ放送されているほどです。
カバディはインドだけでなく、パキスタンやスリランカでも盛んに行われています。これまではインドが全大会を制する絶対王者でしたが、最近台頭してきたイランが2018年大会では男女ともに金メダルを獲得しました。今大会でメダルを獲得したタイや台湾も強豪国になってきています。
ちなみに日本の競技人口は5,000人ほどですが、日本選手も実力があります。2010年大会では、男子が銅メダルを獲得。今大会ではグループリーグで敗退してしまいましたが、強豪国パキスタン相手に接戦する健闘を見せました。
そして、何と言っても日本がインドを驚かせているのはマンガ「灼熱カバディ」で描かれるプレイのリアルさと迫力です。小学館からweb連載されているこのマンガは、
The manga is sure to find a healthy number of takers in India.
(インド国内でも安定した数の愛読者を確保できていることは間違いない)
と現地メディアでも報じられているほどです。
かつて、キャプテン翼がサッカーブームを、スラムダンクがバスケブームを生みました。灼熱カバディが、日本、そして世界にカバディブームを呼び起こすかもしれません。