【受験英語と翻訳の違い】enable, preventなどなど…、無生物主語構文の意訳はビジネスには使えない!?

受験英文法の勉強で、無生物主語など入試で出題されやすいパターンを「頻出構文」として、意味とセットで暗記するような勉強を、皆さんも経験したことがあるかもしれません。

「目的語を主語にして意訳すること」と、訳文まで丸暗記していた人も多いのではないでしょうか?

この受験英語が得意だった方でも、日英翻訳をすると、一見合っていそうな文に修正が入って苦労するケースがあります。
受験英語で習った通りに日本語訳を書いているので、ビジネスの用法にそぐわないケースがよくあるのです。

今回はそんな、受験英語と翻訳の違いの一例を挙げてみたいと思います。

help + (目的語) +不定詞(または原型不定詞)

【受験英語】(・・・が)~するのを手伝う/役立つ
【翻訳】(お客様が など)~される際にご利用/ご活用いただけます

◆こんな事例があります

Here it helps to remove old downloads or other files.
こちらは古いダウンロードや他のファイルを削除する際にご利用いただけます。

enhance

【受験英語】高める、増す
【翻訳】[ビジネス一般]充実します/向上します [IT]強化されます

◆こんな事例があります

We will develop innovative technologies looking ahead 10 years in order to enhance corporate value.
当社は企業価値の向上をめざし、10年後を見据えて革新的な技術革新に取り組みます。

enable

【受験英語】[直訳]可能にする [意訳]・・・のおかげで~できる
【翻訳】[ビジネス一般]権利を与える/・・・によって容易になる [IT]許可する、有効にする

◆こんな事例があります

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prefer A to B

【受験英語】BよりAのほうが好きだ
【翻訳】BよりAが選ばれる傾向があります

◆こんな事例があります

Many people prefer third-party parts to official manufacturer products.
純正品よりもサードパーティーの部品が多くのユーザーに選ばれる傾向があります。

prevent

【受験英語】・・・のために~することができない
【翻訳】防止(予防)します

◆こんな事例があります

They also can prevent serious flu complications
それによってインフルエンザの重篤な合併症を予防することも可能です。

 

いかがでしたか?
思わず「全部受験英語のまま覚えてた!」と気付いた人も多かったのではないでしょうか?

受験英語のような日常会話とビジネス英語では、想定されている使用場面も違えば、辞書に載っている別の意味を選択する必要があるものもあります。

知ってるつもりの構文も、改めて見直してスキルアップに励んでくださいね。

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